移動平均線って何?
ゴールデンクロス?
前回は、「テクニカル分析【トレンドライン】」について、ご紹介しました。
今回は、テクニカル分析【移動平均線】についての記事になります。
チャートやテクニカル分析にまったく触れたことが無い、投資初心者の方向けにポイントをシンプルに説明していきます。
移動平均線とは?
移動平均線には単純移動平均線(SMA)、指数平滑移動平均線(EMA)、加重移動平均線(WMA)などがありますが、今回は基本的な単純移動平均線(SMA)についての記事になります(指数平滑移動平均線(EMA)、加重移動平均線については改めて説明します)。
移動平均線は、一定期間の平均価格を折れ線グラフで表現したものです。
移動平均線が上向きであれば上昇トレンドが示唆され、逆に下向きであれば下降トレンドが示唆されます。(この辺はサポートライン・レジスタンスラインに似ています)。
また、ローソク足と移動平均線の組み合わせで(ローソク足が移動平均線より上にある場合は上昇トレンド、下にある場合は下降トレンド)トレンドを判断することもあります。
移動平均線の角度が急であれば、トレンドの強さが増していることを示唆します。
単純移動平均線の計算方法ですが、
n移動平均線=(当日を含めたn日における終値の合計)÷nという計算式で、例えば5日移動平均線の場合は
(今日の終値+昨日の終値+2日前の終値+3日前の終値+4日前の終値)÷5
で計算します。
「短期」「中期」「長期」の移動平均線
移動平均線は短期線、中期線、長期線の3本(または短期戦・長期戦の2本)を組み合わせて分析をするのが一般的です。
詳細は後述しますが、短期・中期・長期のトレンドをそれぞれの線で判断し、トレンドの転換や売買エントリーのタイミングを計ります。
上記チャートでは例として短期5日線、中期20日線、長期60日線の移動平均線を使用してますが、最初はニュースやレポートでよく使われている数字を参考に設定した方がいいでしょう(例:楽天Wallet マーケット情報 9日・25日等)。
他のテクニカル指標も同じですが、多くのトレーダーが注目しているサインで、相場が動く可能性が高いので、そういった数字に合わせるようにしましょう。
ゴールデンクロス・デッドクロス(デスクロス)
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線と交差し、下から上に突き抜ける現象を指します。
ゴールデンクロスが起きると相場が上昇する傾向があり、投資家にとっては買いのサインと見なされます。ただし、必ずしも相場が上昇するわけではなく、他のチャートパターンや指標と組み合わせて利用し、予測の精度を高めることが重要です。
また、ゴールデンクロスとは別な話になりますが、短期移動平均線と長期移動平均線の関係として、上昇トレンド中に短期の移動平均線を割り込んで下落しても、長期の移動平均線がサポートラインとして機能し反発する可能性があります。
デッドクロス(デスクロス)
デッドクロス(デスクロス)は、短期の移動平均線が長期の移動平均線と交差し、上から下に突き抜ける現象を指します。
デッドクロス(デスクロス)が起きると相場が下落する傾向があり、投資家にとっては売りのサインと見なされます。ただし、必ずしも相場が下落するわけではなく、他のチャートパターンや指標と組み合わせて利用し、予測の精度を高めることが重要です。
また、デッドクロス(デスクロス)とは別な話になりますが、短期移動平均線と長期移動平均線の関係として、下落トレンド中に短期の移動平均線を突き抜けて上昇しても、長期の移動平均線がレジスタンスラインとして機能し反発する可能性があります。
ゴールデンクロスやデッドクロスは、移動平均線が交差したと思ったら反対に動いたりとダマシも多いですが、多くの投資家が注目している基本的なサインでもあります。
言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします (-。-)y-゜゜゜