結局、暗号資産(仮想通貨)の取引を始めるにはどうすればいいの?
興味はあるけど、難しい言葉が多くてよくわからない
前回は、「暗号資産(仮想通貨)のレンディング」について、ご紹介しました。
今回は、暗号資産(仮想通貨)のステーキングについて、ポイントを初心者の方向けにシンプルに説明します。
暗号資産(仮想通貨)のステーキングとは?
暗号資産(仮想通貨)のステーキングとは、PoSやDPoSという仕組みを利用している通貨を保持し、ブロックチェーンのネットワークに参加することで、報酬を得る方法です。
ステーキングサービスを行っている取引所の口座に対象の暗号資産を保有するだけで、ステーキングの報酬を受け取ることができます。
暗号資産取引所がステーキングサービスを提供していないと、対象通貨を保持していても報酬を得られないので、その点はご注意ください。
ステーキングのメリット・デメリット
ステーキングのメリット
銀行に比べて高金利
現在、メガバンクの定期預金の金利が0.002%という状況ですが、暗号資産(仮想通貨)のステーキングの金利は
■GMOコイン 年率・見込み 最大7.8%(DOTの場合)
■BITPOINT 年率・見込み 最大22%(ATOMの場合)
になります。
ただ、元本である暗号資産自体の価格変動リスクがあるので、その点はご注意ください。
数量上限や、保有期間の制限がない
レンディングの場合、抽選による参加の場合があったり、レンディングできる暗号資産の数量上限が決まっているケースがあります。
ステーキングは対象の暗号資産を保有するだけで、自動的に参加することができます。その際、基本的に数量上限はありません。
また、レンディングと違い売却・出金が自由(サービスによりロック期間がある場合もあり)なので、有事の際にも決済処理をすることができます。
インカムゲインを得られる
暗号資産の値上がり・値下がり益を狙ったキャピタルゲインだけでなく、対象の暗号資産を保有することにより報酬(インカムゲイン)を得ることができます。
キャピタルゲインのために、暗号資産を保有し続けるという以外にも運用の選択肢が増えることになります。
ステーキングは分別管理の対象
取引所では法律に基づき、ユーザーの口座にある資産と暗号資産取引所の資産は別に管理(分別管理)されており、ステーキングについては現在、分別管理の対象になっております。
レンディングについては、取引所の分別管理の対象外です。取引所が破綻した際、レンディングで預け入れた暗号資産については返還されないリスクがありますが、ステーキングについてはそういったリスクはありません。
ステーキングのデメリット
ロック期間による価格変動によるリスク
ステーキングサービスの中には、対象の暗号資産が一定期間「ロック状態」になる場合があります。
この期間中に暗号資産の価格が市場で下落した場合、利益確定や損切等の決済処理ができません。受け取れる報酬以上の損失が発生する場合があります。
レンディングに比べ金利が安い、変動
銀行の預金よりは年利が高いですが、レンディングと比べると基本的に利率が低いです(1部銘柄を除く)。
また、各社の金利の欄に(見込み)と記載されていることがあります。この場合は報酬(年率)の額は受け取る時に決定され、当初の予定より低い額になる可能性もあるので注意してください。
銘柄数が少ない
先述しましたがステーキングが可能なのは、PoSやDPoSという仕組みを利用している通貨に限られているため、ビットコインや他の仕組みを採用している通貨はステーキングができません。
また、取引所によっても取り扱っている銘柄が違うので、ステーキングを検討する際は前もって確認した方がよいでしょう。
暗号資産(仮想通貨)ステーキングサービス
国内の暗号資産取引所でステーキングサービスを提供している会社があります。その中から、数社をピックアップして、ご紹介します。
GMOコイン
ステーキングサービスを行っており、新規銘柄追加時にはキャンペーンを行うこともあります。ステーキングサービスの中では取り扱い銘柄数が多いです。
ステーキング可能な取り扱い通貨
DOT,ATOM,SOL,XYM,XTZ,QTUM,ASTR,ADA
貸出期間・年率(見込み)
DOT 年率・見込み ~7.8%
ATOM 年率・見込み ~7.2%
SOL 年率・見込み ~5.4%
XYM 年率・見込み ~4.5%
XTZ 年率・見込み ~4.3%
QTUM 年率・見込み ~4.2%
ASTR 年率・見込み ~3.8%
ADA 年率・見込み ~3.0%
ロック期間
無し
BITPOINT
ステーキングサービスを行っており、新規銘柄追加時にはキャンペーンを行うこともあります。ステーキングの手数料が無料で、ETHのステーキングも取り扱ってます。
ステーキング可能な取り扱い通貨
ATOM,ADA,ETH,TRX
貸出期間・年率
ATOM 年率・見込み ~22.0%
ADA 年率・見込み ~5.3%
ETH 年率・見込み ~5.0%
TRX 年率・見込み ~4.3%
ロック期間
無し
言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします (-。-)y-゜゜゜